Engine Room の魅力

このコーナーの締めくくりです! あっという間に80年代後期から90年代へ
この時期、カリプソも進化してきてSteelbandのアレンジも複雑になってきます。
そこで、この年代特にEngine Roomに重要な役割を与えたのは、レネゲイズの
カリスマ・アレンジャー、Jit Samaroo !!!
彼の元で特異な才能を発揮したのが Mr.Romain(Head of the Renegade's Engine Room) レネゲイズの全盛時代でもあったこの時期を支えた、Iron-Menだ!

Championship争奪の常連であったこの時期、残念ながらチャンピオンは逃したもののKitchnerの'Bees Melody' は芸術性の高いアレンジとして評価が高い。このときのEngine Roomのパターンは、ソカでスタートした後にサンバ〜メレンゲとリズムを展開し、激しいブリッジを経てソカに戻りエンディングへ。メロディーがなくても十分楽曲の雰囲気を出せるまでの自在なリズム転換!!
彼は、まだ活躍してるんだろうか? doraどの??

Yes,The Engine Room it could never die 〜♪

Engine RoomがSteelbandに無くてはならないものだと、誰もが思った事件が起きた。
1991年 David Rudderが歌うカリプソ ’Engine Room'で幕を開けたPanorama Final Night
ALL STARS にハプニングが起こる、それまで調子よくFinalまで進んできたALL STARSだったが何と、スタートでEngine Roomのリズムがつまずいてしまったのだ!よろめいたまま曲は進行して行き最後まで立ち直ることは無かった。ALL STARSのパフォーマンスは見事に失敗・・・・

この年のChampionshipはDesperadosのMusical Volcano アレンジは、R.グリニッジ
この夜、Engine RoomはSteelband Musicの歴史の中で、伝説のひとつになった・・・

それから、多種多様なジャンルのリズムがEngine Roomに取り入れられ、さらにソフィスケートされていくのであります。

Devid Rudder先生も、こういってます。Engine Room is de soul of carnival 〜♪ 

あとがき

勢いでここまでご紹介してきましたが、かなりしんどかったので、ここで一旦お休みです。稚拙な翻訳部分もあって、我ながら反省しきりですが大変手に入りにくい貴重な本らしいので、頑張って見ました。

Steelpanの背景について、まだまださわりの部分ですが興味を持つきっかけになれば、大変うれしいです、特に演奏者の方々・・・・

肝心のSteelpan Movementの背景に関しては、大変内容が濃すぎておりまして、翻訳に苦労しておりまする・・・
誤訳しないようしっかり勉強をする必要があるため、しばし充電します。たぶん、邦訳初出でしょうかね? でも完訳を目指しているわけではありませんので、興味ある方は是非とも、原著を手に入れてください。



おしまい m(__)m


参考 Felix I.R.Blake氏著 Steelpan History and Evolution より