Engine Roomの発展

Steelpanの発展は、また改めて取り上げましょう。中略してPanorama 時代へ
1962年イギリス植民地から独立したのが8/31 翌年の1963年 Panorama Competitionが始まります。100人を超えるPan-Player しかもその大多数は楽譜が読めない・・そういった集団を曲の最初から最後までテンポキープしてコントロールするのは至難の業

20人くらいのバンドでも、リズムセクションが少ないと苦労しますから100人のバンドの混乱は目に浮かびますね!
当初 サイズの違うブレーキドラムをそろえ、皆、片手に持ちボルトやロッドで耳をつんざくような激しい音を打ち鳴らし、テンポをバンドに示していきます。

しかし、その後改良が加えられて行きます、主な改良とは Steelpanと同じように"Firing”焼入れを行い(サイズによって温度を変えて)鉄素材に響きを与えたのでした!
焼きを入れることによって、耳をつんざくNoise一辺倒であった物から、ピッチの低い響きのあるSweetなIron(どんなだ?)を作り出し、Tuned Ironとよばれ爆発的にSteelbandに広まっていくことになる。時期的には60年代後半から70年代当初らしいです。

その後カウベルが登場して、カウントを取るようになりEngineRoomを統率するリーダーが出てきます。
その名もIron Virtuoso 若しくは King of Iron-Men ! 大げさですねー!
それはともかく、この転換期に最大限の効果を発揮して1969年にPanorama Championshipを獲得したのが、Starlift 
それまで、Ironは全て片手で持ち片手で叩くスタイルであるが、Starliftが始めてスタンドに乗せ両手で叩き始め他を圧倒したとある。今考えると、あたりまえすぎて笑ってしまうが、当時は画期的だったらしい。スクラッチャーも加わり賑やかになってきます。

ここから、更に音楽的にも発展していくのですが 続きは次回!


参考 Felix I.R.Blake氏著 Steelpan History and Evolution より