Low Bass

Bass Panには、6Bassがスタンダードであるが、これは1948年 Neville Jule氏が考案した物が原点、またoil panでは無く、苛性ソーダのバレルを使用したとある。*1
6Bass は近年では6Panと呼ばれることが多く、バンドによってはHigh-Bassとも呼ばれている。しかし、これもまたバンドにより音域が違ったりする。スタンダードな音域はA1〜F3 *2

これが、近年バンドの大型化やアレンジの多彩化により、7,8,9,11Bassそして12Bassとバリエーションが数多く生まれている。このうち、9Bass と 12Bassが比較的多くのバンドに採用され主流になりつつあると言ったところが実情のようだ。

音域に関して、今まで数が増えていくのは低域に広がるのと、一つのPanの構成音の音数が減り2つになるからだと、ある人から聞きなるほどと今までずっと思い込んでいたが、正確ではなくもっと深い意味合いが合った。

9Bass

Low Bassの中心的存在が、この9Bassでは無いだろうか、音域はG1〜C4 そうです、下に広がるだけではないんです、上にも音域が広がってます!さらに驚きだったのは低域LowG〜LowCまでの音は、一つのパンに一つの音なんです! 解りやすくいうと、LowGのパンには、そのオクターヴ上のGと更に2オクターヴ上のGが入ってるわけです。一つのパンに3つの音と言うのは変わらないんですが・・・残りの音は、音域が高いためNotesが小さく、正面に宙ずりされた3つのpanに4つずつのNotesが納まってます。 *3 *4
道理で低音の輪郭がはっきり聞こえるわけですな。余計な倍音が一切聞こえないんだからね!これが、12Bassになって更に音域が低くなってくるとLowE等はNotesの面積がでかくなるので、1つのパンに音が二つということになってくるわけです。実に理想的な配置と言えるでしょう・・・
このあたりは、Bass Panに触ったこと無い人にはちんぷんかんぷんかも知れませんね。画像を取り込むのも考えましたが、権利関係でトラブルは避けたいので我慢します。
楽器の特性に合わせて、Bassは5度圏になっていると思ってました、間違いではないんだけど 更に上を行くアイデアオクターヴのみの構成があるとは、目からうろこですよ、本当にね!

日本ではお目にかかれない楽器ですけどね、奥が深い楽器だ!今日はここまで。


脚注
*1 Dr F.I.R.Blake 著 STEELPAN HISTORY AND EVOLUTION より翻訳引用
*2 音名番号 ピアノ鍵盤の一番下のCをC1として、そのオクターヴ上をC2 順番にC8まで続く. ちなみにト音記号の下線のCは、C4になります。
*3 Notes とは panの音が出るふくらみ部分を指します。
脚注追加
*4 一つのパンにオクターヴ違いの3個の音 ex (G1,G2,G3) ,(A1,A2,A3)、
(B1,B2,B3),(C1,C2,C3)