system blue いよいよ発売

DCI トップコーであるブルーデビルスが、昨年(正確には一昨年10月)より楽器を総入れ替えして
話題になりました。

BRASSはKINGへBATTERYはPEARLへと、DYNASTYとの契約切れの際更新せず思い切った移籍でした。

関係者の話では、Dynasty社が生産拠点をUSAからブラジルのメーカーへのOEMに変更したこと 
この変更に伴い楽器の入荷と品質が不安定になった事が大きく、KINGはUSA製なので直接工場で
意見交換ができるなど将来的に自分たちのモデルを作りたかったブルーデビルスとの思惑が一致
しての事だったようです
経緯は深く知らないので、あくまでも聞いた話・・でも最近の状況を見るとなるほどという印象

2010年のシーズンをチャンピオンになって締めくくり、来季へ向けてブルーデビルスの開発ブランド
SYSTEM BLUEを立ち上げたという事です。

既にスティックやドラムヘッドは発表されてますが、ようやく今年のNAMMにてBRASS本体とMP小物が
発表された所です。  日本では3月から発売になりました。

楽器詳細ですが

TP SB10SP 定価195,000 +Tax , SB12SP 定価¥220,000+Tax   
スタンダードなMLボア SB10 と 上級者向け(リード用)Lボア SB12
USA マーチング市場ではボアサイズが大きめのものが好まれるようですね。日本でのTPの機種は
コンサート楽器と兼用しているバンドが大多数なのでMLボアが主流です。 入荷が楽しみですね。


メロフォン SB20SP 定価¥245,000 +Tax
ベルサイズが25.4cmと今流通しているメーカーの中では最小サイズ。従来のkingよりもコンパクト
になり音程感もかなり向上している様です。各社メロフォンは鬼門なので、一番注目かもしれません


ハイブリッド・ユーフォニアム SB30SP 定価40万+Tax
なんとブルーデビルスではバリトンを使わず、ユーフォニアムと兼用のハイブリッドモデルを開発!
全体の長さを短く重心を手前に軽量化をはかりバリトンの様な操作性を持ったユーフォニアム!!
実際に見てみなければ何ともですが、ボアサイズ14.27mm ベルサイズ27.9cmという基本設計


そしてTUBA SB50SP  定価100万+Tax
KING初の4-VALVE マーチングテューバ
今頃・・? やっと・・?という感じですが、構えた際のバランスを徹底的に研究したデザインとの事 
11.0kgのウエイトは従来のUSA TUBAとしては健闘した軽量化でしょうか・・ 少々高いのが難点・・・
 

以上5機種を、ブルーデビルスは今春から使用して2011年のシーズンを迎えることになります。
バリトン希望で渡米する方 要注意です(笑)
楽器の編成に一石を投じることになるのでしょうか?ハイブリッド・ユーフォニアム 早く見たいです。

この一連の動きで、マーチングフレンチのポジションは、ますます危うくなりますね。もともと少ない
使用団体でしたので、将来的には淘汰されるかもしれません。

マーチングフレンチ・・サウンドを厚くするためにメロフォンの下を支える位置で活用されますが、
MPが小口径で動きながら吹くには向かない事に加え、管が細く長いのでツボが狭く音をはずしやすい事
ホルン吹きのアンブッシュアはやや下向きであるにも関わらずフロントベルで正面を向く事・・などなど
マーチングには不向きな楽器なんですね・・・

今のところ、kingではアルティメットシリーズ(スタンダードシリーズ)でラインナップは残されてます。

そうそう、TUBAですが従来の3-valveモデルがマイナーチェンジしてました。ベルサイズが53.3cmと
やや大きいですが、重心のバランスもよく他の奏者の目線に邪魔にならないデザインで登場です。
昨年ブルーデビルスで使用したモデルという事ですね。
4-valveに手が出ない場合はお勧めです。 定価が75万+Taxなので、某Y社並みの価格です。 

しばらく目立たない存在のKING でしたが、SYSTEM BLUE BRASSの発表で今後にぎやかになるでしょう!

ではまた